moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

2019年1月のブログ記事

  • 宝の持ち腐れ

      なぜ 私の身近には物を拾って来る人が多いのだろう。  夫も、最初の家を建てた頃は 敷地に余裕があったせいか 様々な物を拾って庭に置いていた。 「ちょっとした 棚や何かを作る時は 見た目よりも沢山の材料が要る」 コンパネ材や 不要となった木板、ベニヤ板など そこ此処の知人からもらって来る。 コン... 続きをみる

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  • 世話するのが嫌になった時

    父の認知症は 比較的穏やかなボケ方だったが、一度「もう 嫌になった。。放っておこうか・・・」と思った時があった。 ☆☆☆☆☆ あれは 私が小5の頃だ。 中学3年だった 上の姉が白飯を二~三口 床に落としてしまって 「わぁ、落としてしまったーぁ」と朗らかに笑って済ませていたが、 その時、姉の顔を ぎ... 続きをみる

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  • 豚もおだてりゃ木に登る

    なんという事だ。 そろそろ ブログの熱を冷まそうと思っていたら アクセス数が増えてしまった。 「読者」も増えている。 私はパソコンにはトンと疎いので 読者機能なるモノも意味が分からない。 しかし、チラ見も含めて 読んでくれている人が存在するのは自己顕示欲を心地よく刺激する。 では 趣味で散財した ... 続きをみる

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  • 今までの 十五年間を振り返る

    今から振り返ると… お福は24歳の時に統合失調症を発症していたようだ。  「皆がザワザワ 私の悪口を言ってるように感じたから、仕事は辞めないといけないナ」と考えたと言う。 パートを辞めた後、家(一番目の家)の夫の商売を手伝いながら、だんだん部屋に引籠るようになって、結局2年間引きこもっていた。 お... 続きをみる

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  • 少々困った認知症②

    私の父は認知症と言っても「まだらボケ」で ボケていても 急に正気に戻る時があった。 父は町の銭湯に行くのが好きだった。 家に内風呂はあるのだが 地域の福祉サービスの銭湯券を持って 月に数回 無料で利用する。 その日は、午前中はいつもの外科病院でマッサージ・リハビリを終え 父宅で 私の用意した昼食を... 続きをみる

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  • 少々困った認知症①

    私の父は古紙回収(セミプロ)も行っていた。  定年退職後は 何かしら 自分の出来る範囲内で収入を得ていたのだ。 シルバー人材センターに登録して 人の家の庭掃除をしたり 駐車場のゴミ拾いを受け持ったりしていた。 そんな中で 何気にゴミ箱に捨てられた古新聞や古雑誌を拾い集め、自宅の軒下に所狭しと溜めて... 続きをみる

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  • 無邪気な認知症③

    私の父は 孫やひ孫が生まれると、必ず その子の名前を彫ったハンコをプレゼントしていた。 ハンコ屋さんに注文して、その漢字(文字)を彫ってもらうのである。 それほど高価な印鑑ではなく 「その時」は1680円の値段だった。 その頃は 父は比較的 まだ元気で 脚が悪いながらも 自分でも自転車で街中を走り... 続きをみる

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  • 無邪気な認知症②

    その頃、父は 自分で拾得した物も忘れるようになっていたようだ。 ヘルパーさんA・Bにも父宅に訪問介護に来てもらい ちょうど 私と入れ違いの時間帯で父を看ていた頃である。 玄関に長い間、婦人用のジャケットがハンガーに掛けて吊るされていた。 見たところ 誰にでも着られそうなこげ茶のジャケットで 季節的... 続きをみる

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  • 無邪気な認知症①

    私の父は認知症になる前から 物を拾って来るのが好きだった。 孫に与えるつもりでボールを拾って来たり、ゴミ捨て場に捨てられた余白の残るスケッチブック・ノート、忘れ物の傘などはちゃっかり拾って来ていた。 戦争を体験しているからか、物を粗末に扱うのはNGだ。 使える物を そのまま捨ておくのは忍びないらし... 続きをみる

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  • 再挑戦!

    写真アップの再挑戦。

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  • 今は亡き父の注射針の話し

    今日 ふと、お福とは関係ない 私の父の認知症の頃を思い出した。 あの頃は お福はまだ夫の許で暮らしながら 毎晩 私の住まう狭小住宅に泊まりに来ていた頃だ。 立派な介護ステーションのデイケアなるものを見学し、是非 脚の悪い父に格安で器具の揃った施設を利用させたくて、 市役所や外科医院など走り回り よ... 続きをみる

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  • ぬか喜び

    現在 お福はリスパダールとエビリファイを服薬している。 ずっと10年続いているが、一年ほど前 薬を飲み忘れたら 頭がスッキリして気分が善くなったと言う。 その時 お福は言っていた。「薬を飲んだらアホになるで」と。 長年飲み続けていて 容態も良くなって来ている。彼女と私と 医師とで 相談してリスパダ... 続きをみる

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  • 大雑把な回復記録

    そろそろ このブログも一ヵ月近くになってきた。 夫の悪口を愚痴るネタは豊富に持っているが、話しは簡単なのである。 そんな野卑な奴を選んだ私の痛恨のミスなのだ。 (父の「蔦の長所はすなお」、これも一枚かんでるとは思うが…) 私には、【重役出勤】の他にもやらなければいけない仕事がある。 その仕事を途中... 続きをみる

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  • 散財の趣味

    インテリアに燃えた後は 今度は高級な食器や 高級な置き物だった。 普段使いの茶碗やコーヒーカップは何百円単位だが、ヨーロッパ製の食器は、観賞用だろう、実に目をむくほど高価である。 ネットのフリマアプリや ヤフオクでは、その定価の三分の一くらいで売っている。 キラキラ金を施したコーヒーカップや 可愛... 続きをみる

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  • 趣味 諸々

    サイトで知り合った(あくまでもネット上の話しである)中年女性と 自然と疎遠になりかけの、その重なっていた時 私はマンションの壁を素人の手で個性的に飾る作業に興味が湧いた。 これはヘルパー「クイーン」に教えられての事である。 彼女は自分のケータイ画像で 様々なウォールステッカーを見せてくれた。 綺麗... 続きをみる

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  • 這えば立て 立てば歩めの親心

    「ウチの娘が自転車に乗って 保健所のデイケアに行くようになったぁーッ! ここまで来るのに 5年掛かったぁーッ!」 と嬉しげにネット上で報告出来たのは、 もう木工細工の趣味に飽きが来て、あるサイトで親しくなった、 中年女性(おそらく…)に向けて であった。 木工細工は3年ほど続いたが その内に家の中... 続きをみる

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  • 地を這うが如く

    木工細工の趣味は足掛け3年ほど続いていたろうか… ヘルパー清姫と篤姫を蹴って、今のヘルパー「クイーン」に換えた頃もまだ 木くずが部屋に見え隠れしていたので、今から5年ほど前まで 木工趣味に興じていたことになる。 ちょうど お福をマンションに迎えて5年ほどだ。 その間の彼女の様子と言えば… お福の統... 続きをみる

  • 現実逃避

    今、青い鳥は探せば いくらでもある。 ・治安のいい日本で暮らしている。 ・気候は温暖 ・頑張って買ったマンションは新しくて住み心地がいい  ・夫の商売を【重役出勤】で手伝うことで、今度は 私が甘い汁を吸える  ・お福は、幸か不幸か 入院治療の必要はない  ・経済的に贅沢さえしなければ生きていける ... 続きをみる

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  • 余談「カウンセリングのその後」

    これはどーでもいい余談になるが・・ 青い鳥の見つけ方を教えてくれたカウンセリングの、身体を癒すオイルマッサージも一度受けた事があるが、普通の人ならマッサージを受けて躰を温めたら 汗が出るそうだが、私は全然出なかった。余程の緊張状態だったらしい。 いや、その時 ちょうど障害年金申請の為に 医院に問い... 続きをみる

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  • 青い鳥の見つけ方②

    対話によるカウンセリングは2週間ごとに受けた。 まずは現在の状態 ・認知症の父が 常に気に掛かること  ・お福の病気が最も心配なこと  あと、夫との関係や家族構成などを告げて、現状把握だ  その中で カウンセラーはこう教えてくれた 「お父さんの肺炎の辛さや痛みは お父さんの問題であって、貴女もその... 続きをみる

  • 青い鳥の見つけ方①

    話しは10年程前にさかのぼる。 お福の幻聴が分かって「統合失調症」が判明した時 マンションにお福を保護すると共に、 彼女が私に SOSメールを発するまでの 当人の言動の様子を探っていた。 夫の元に居た時に どんな医療機関に行って どんな様子で診察を受けていたのか知りたかったのだ。 2~3ヶ所の医院... 続きをみる

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  • ヘルパー篤姫

    ヘルパー篤姫は、 最初は 清姫の代役として 同じ事業所から来てくれた。 清姫と相前後して居宅サービスを提供してくれた人だったが この人は 常にイライラしている清姫と違って、 雰囲気はおっとりした親切小母さんだった。 私よりも年上なのは すぐに見て取れた。 掃除が好きで おそらく上手なのだろうと思う... 続きをみる

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  • ヘルパー清姫

    保健所で所定の手続きを踏み、ヘルパー清姫に週2回 家事援助を始めてもらったのは今から5年前の冬だった。 その頃は まだまだお福も「寝たきりヒッキー」で起き上がるのはトイレと食事のみ だった。 保健所の月1~2回のデイケアだけ外出したが 今から思えば それさえも大儀だったろう と思う。ま、風呂に入る... 続きをみる

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  • パソコン導入

    美味しい【重役出勤】を始めてから しばらく経った頃…今から7~8年前だったろうか、  地域の保健所で 統合失調症の「家族の為の勉強会」が行われた。 隔週に一度 夜の時間帯だったので、私はほぼ全授業に出席して勉強した。  内容は 本によく似た内容で、病気の特徴や症状、その時の家族の対応の仕方、 など... 続きをみる

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  • 趣味に燃える母

    インテリア用品作りの趣味。 もう 私が ジムには無理に通わず、木工細工に夢中になっている時、 夫から求人が舞い込んだ。 夫は、商売の方はいつも他人を雇わず 家内労働で賄っていたが 太郎が 商売とはまた別畑の夜間専門学校を卒業し、そろそろ自分の希望する職に就きたい と言う。 午後から2~3時間の電話... 続きをみる

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  • 生活を楽しむ後ろ姿

    病院で 肺炎を引き起こしたり、健気にも 治ったり、また肺炎になったり 意外にも治ったり・・  を繰り返していた父が あの世に旅立ったのはお福をマンションに迎えてから 2年後の冬だった。 体質が強いせいもあったのだろう。よく 頑張ってくれた と思う。  私の甲状腺眼症も治療が終わり、見えづらさが後遺... 続きをみる

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  • トンネルの中

    お福の主治医は、結局のところ 彼女自身が14年ほど前に自ら見つけて通院していた町医者の精神科に決めた。お福が通っていた頃は「お爺ちゃん先生」が現役で診療していたが 現在は息子さんの代に変わっている。 カルテはお爺ちゃん先生の頃から 継承されていた。 【お福が、「今 食べたお菓子には麻薬が入れられて... 続きをみる

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  • ジリジリの焦燥感

    私の好きなことはヒップホップを踊ることである。 もちろん 自分で振り付けなんか創造出来ない。 インストラクターが教えてくれるまま…、 いや  彼・彼女達の指導通りに身体が動く筈はないが、指導をあおぎながら音楽に乗って躰を動かす・汗を流す…私が楽しんで夢中になれる数少ない所作だった。 認知症の老父の... 続きをみる

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  • 燃える女

    「幻聴が聴こえる」 その一言を なぜ もっと早く言ってくれなかったのか、と思わないでもないが 自立支援塾に行った時、一晩中 幻聴に悩まされながらも 母親の私にさえ打ち明けてくれなかった お福。 そんなお福が幻聴の事実を打明ける気になったのは 何故か?、まだ現在のところ 訊いていないので 分からない... 続きをみる

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  • 日本の「恥の文化」の哀しさか…

    今度は涙なんか出なかった。泣いている場合じゃない。 何としてでも お福の病気を治さねばならないのだ。 泌尿器科の医者が「バセドウの人は感情の起伏が激しい」と言っていたが そうかも知れなかったが 私は全精力を持って戦闘態勢に入った。 統失の本を三冊買って熟読した。 もちろん、②の爺ぃの【受診】後、そ... 続きをみる

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  • 闘いの火ぶたは斬って落とされる

    「幻聴が聴こえる」 お福が 私に打ち明けたのは 初回 店子さんを訪問してまもなくの頃だった。 太郎が持って来た統失のネット検索の資料を読んで間無しだった。                    ⦿ ⦿ 愕然としながらも…、私は努めてにこやかに 且つ尊大ぶって、 「えぇえ?そうなん? じゃ 明日 さ... 続きをみる

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  • 天の使いだったかも知れない店子さん ③

    「統合失調症」 最初 この病名を聞いたのは 下の姉から。(お福 私の元で引きこもり2~3ヵ月の頃) 二度目は 医師の免許を持った人 ②から。(お福 私の元で引きこもり6~7ヵ月の頃) 三度目は 店子さん管轄の保健所の医師から。(お福 私の元で引きこもり2年数ヵ月の頃) 詳しく知りたかったが 幸いに... 続きをみる

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  • 天の使いだったかも知れない店子さん ②

    その店子さんも 実に様々な被害妄想を私に語ってくれた。   金の時計も どこそこに置いていたのに盗られてしまった。 高級な食器も どこそこに置いておいたら 全部 アイツが盗っていく。 何もかも いい物は 誰かに盗られるらしい。   声が小さいので 聞き取りにくく 詳細は覚えていない。 その頃(今か... 続きをみる

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  • 天の使いだったかも知れない店子さん ①

    現在の生活もそうだが 私は親から譲り受けた古アパートの家賃収入を得ていた。当時は老齢年金も貰っていなかったので家賃収入が主たる生活の資金源だった。 その古アパートの管理人から かんばしくない報告を受けたのは、お福に自立を強いてから数ヵ月経った頃だった。   以前から その店子さんの様子がおかしく、... 続きをみる

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  • 鬼母の兵糧攻め

    「思い込み」とは 本当に恐ろしい。  約二年間は一生懸命4~5歳の子供の面倒をみるように世話をして… ん? おかしい。治ってもよい筈の時期なのに治らない、 これは怠け病ではないか? と疑っていた処で「統失ではない」元医局長のお墨付きの診断が下されたのだ。  信じない方がおかしい。 もちろん お福が... 続きをみる

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  • 獅子は我が子を千尋の谷に落とす

    お福は若者自立支援塾へ入塾した。 気候のいい初夏だったと思う。 私が お福の学習用の私物を一生懸命荷造りしていたら… 「お母さんが そんなに綺麗に包んだ荷物、もったいないから向こうで荷ほどき出来ないわ(*^^)v」とジョークを飛ばしていた お福。 そんなお福が塾を中途で辞めて家に帰って来たのは 送... 続きをみる

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  • 堪忍袋の緒が切れる

    我慢に我慢を重ねると どこかで帳尻を合わせるのか? それともバセドウが そうさせたのか? お福が来て約二年 あの頃はリーマンショックとかで 色んな会社が倒産していた頃だ。 私は経済の事は何も知らないが 片田舎でも新しいマンションが建設され そのマンションがSALEに出されている。 買い時だと思った... 続きをみる

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  • 本当は太郎の方が的確に状況判断できていた

    自分自身のバセドウの薬も飲みながら・・安定剤も駆使して父の病室を訪ね・・ お福にはお客様状態で日常生活の身の回りの世話をして・・ 精神科の元医局長にも「恐れるような怖い病気ではない」と お墨付きの診断を仰ぎ・・ 私はひたすら看護の役を務める日々… きっと 休ませさえすればお福は治る…そんな日がどれ... 続きをみる

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  • 医師免許を持った人 その② 後編

    「とーごーしっちょうしょう」 その言葉を聞いたのは お福を迎えてからわずか2~3ヵ月後 下の姉の口からだった。 お福は父親の老人ホーム・病院にも顔を出し (彼女の)お祖父ちゃんを見舞っていたので、伯母にあたる下の姉とも時々顔を合わせていたのである。 姉「おかしいね~。福ちゃん どうしたんやろねぇ。... 続きをみる

  • 医師免許を持った人 その② 中編

    お福はこっちの家に来てから、実に様々な まことしやかな妄想を話して 私を動かせた。 医学部を受験したい、と言う。「お母さん、大学の資金を出してくれるか?」と。 私は「うん!国公立の学費ならなんとか出来ると思う。あと 問題は生活費だけど これは合格したらお父さんに頼むワ。」  私は多分 無理だと思っ... 続きをみる

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  • 医師免許を持った人 その② 前編

    お福を迎えてからも、私は父親関連で使命感に燃えていた。 上の姉から実家を綺麗に整備整頓するよう指令を受けていたのだ。 父親を老人ホームに送り込んだ後、主の居なくなった実家。 戦争を体験した人は 物を捨てない。 何十年も前に、まだ母が存命している頃に買い換えて不要になったトイレのスリッパさえ 物置に... 続きをみる

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  • 医師免許を持った人 その①

    衣・食・住の基本的な人間の営み その生活を お福がノンストレスで送ることが出来るよう 私は 父親をもホーム任せにせず まめに面会に行き、自分の趣味であるジム通いも欠かさず… 毎日 走り回っていた。 まだ 自分の病気バセドウに気づかず、己のことは後回しにして。 お福は毎日 妄想を言っていた訳ではない... 続きをみる

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  • 自分の手元にお福を迎えて②

    統失は本人に病識がないのが症状。 多分、其処が致命傷 と私は思う。 その頃 私は精神的な病と言ったら「うつ病」しか知らなかった。 上の姉が、うつ病とは高熱が出ている状態 と考えたら分かり易いヨ、 ほら 何をするのもしんどい状態、って考えたら分かるでしょ?、と。 単純な私は 「なるほど そう考えたら... 続きをみる

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  • 自分の手元にお福を迎えて①

    「助けて!」 「お父さんと太郎に誘拐されて外国に売られそうになった」 そう言うお福(27歳)を迎えて 私は ただただ母親業に務めた。 2階の南向きの 明るい広い部屋をお福の部屋とし、 上げ膳据え膳…洗濯…掃除…買い物はもちろんのこと 家事いっさい面倒をみた。と言うよりも「親が子の世話をするのが当然... 続きをみる

  • 病人が病人を看る恐ろしさ

    バセドー病は 大した病気ではない。 しかし、「心と躰は繋がっている」 その恐ろしさを 身を持って体験してしまった。 同じ病いを持った他の人が どんな心理状態になったのか は皆目知らない。 私の場合は とにかくやる気満々になった。 正常な判断が出来ず、一度思い込んだら 考え直すことなどさらさら無い。... 続きをみる

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  • 我慢強さが仇となる母親自身の病

    話しは2年程 さかのぼる。 お福は まだ健常で、簿記や医療事務の勉強をしていた頃だ。 ある夏の日、実家で独り暮らしの父親から「SOS」の電話が来た。 「具合が悪い。来てくれるか?」 車で10分、私はすぐに駆けつけた。 脱水症状を起こし 道路で意識をなくして自転車で倒れた、と言う。 実家の向いの奥さ... 続きをみる

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  • 統失のトの字も知らなかった母親

    お福を連れ帰り 自分では大満足だった。 狭小住宅にも関わらず… あと 太郎を手元に置いておきたかったくらいだ。 お福は様々な妄想を語ってくれた。 「自分が尾行されてる感じがする」 ⇒「まさか!( ̄∇ ̄) 福ちゃんが国の要人ならともかく、そんな普通の人の後を誰が付ける?ハハハ!」 「お医者さんも暴力... 続きをみる

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  • 典型的な陽性症状だったのに

    私と次郎は すぐに出動した。 コンビニで 確かにお福は待っていた。傍には太郎も居た。 いったい どうしたのか全く分からなかったが お福は言う。 「お父さんと太郎に誘拐されて、外国に売られそうになった」と。 だから自分で救急車を呼んだ、と。 ??? 太郎に聞くと「救急隊の人が『お姉さん 精神病に掛か... 続きをみる

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  • はじめに ブログを綴る目的

    このブログは誰の為でもなく 自分の為に熱中できる物、見ぃ~けッ! そんな感じで記載する。 統失に罹患した娘から眼をそらして ただただ自分の趣味に没頭する。楽しむ。 おそらく その方法が一番 娘の病気を快方に向かわせると信じている。 人生 働くだけが能じゃない。遊んで何が悪い? 楽しんで何が悪い? ... 続きをみる

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