moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

趣味 諸々

サイトで知り合った(あくまでもネット上の話しである)中年女性と
自然と疎遠になりかけの、その重なっていた時
私はマンションの壁を素人の手で個性的に飾る作業に興味が湧いた。


これはヘルパー「クイーン」に教えられての事である。
彼女は自分のケータイ画像で 様々なウォールステッカーを見せてくれた。
綺麗だった。


お福との二人住まいは、元々 SALEに出されていたマンションである。
何の個性も無い 白っぽい壁紙は 全然 味気がなかった。
色気もへったくれもない、
私の部屋に至っては、ベッドの他には 荷物置き台を備えているだけである。
窓には鉄格子がはまっている。
あと便器さえ置けば 完璧な刑務所の独房だ。


私は 今度は壁の飾りつけに燃えた。
居間、和室、自室、お福の部屋。
転写式のウォールステッカーを使ったので、かなり大がかりな作業になる。
三段式脚立の上の方に立たなければ天井まで届かない。
ネット遊びで 2~3年 パソコンに噛り付いていたので 運動不足が続いていた。
ちょうど良かった。
お福に手伝ってもらった時もあったが、要領を覚えると 私は 一人 黙々と作業を続けた。
彼女は感心したように「その集中力の一部分を分けて欲しいなー」と言っていた。


配置やデザインで ヒントが欲しい時は お福の意見を求めた。


彼女の方が美的センスは上である。


木工細工をしていた時もそうだった。デザイン・色・木質、迷った時には彼女に訊けばよりセンスのいい答えを お福は出してくれた。


「なんか 楽しそうやな」


脚立に昇る時などは真剣そのもので、ニコリともせずに必死になって天井近くの壁と格闘している時でも
お福は そう言った。


期間的には半年ほど燃えていただろうか…
失敗作や やり直し などを含めると、十数万円の出費だった。
考えると・・職人さんに 一部屋四面ある壁の内、一面だけを 粋なデザインの壁紙に貼り替えてもらった方が安くあがり、且つ 垢ぬけた住まいになったかも知れない。。


しかし、私にはもっと散財する趣味が その次を待ち構えていたのである。