moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

散財の趣味

インテリアに燃えた後は 今度は高級な食器や 高級な置き物だった。


普段使いの茶碗やコーヒーカップは何百円単位だが、ヨーロッパ製の食器は、観賞用だろう、実に目をむくほど高価である。


ネットのフリマアプリや ヤフオクでは、その定価の三分の一くらいで売っている。


キラキラ金を施したコーヒーカップや 可愛い人形など 百貨店に出向かなくてもネットで買えた。
普段 よほどの抑うつ状態だったのか知らないが 私は 欲しいと思った物は我慢出来なかった。



家事・育児・仕事 いつも我慢の生活だったし、これからも続くのだ。
家族旅行も行った経験がなく、娯楽も知らず 美味しい料理を知らないまま…、もう 旅行も楽しめない躰になってしまった。ネットショッピングくらい好きな物を買ってもいいだろう。


私は高級な食器や 置き物を次々と買い込んだ。
今まで使わないまま貯まっていた老齢年金が ほとんど消えてしまった。
約80万くらい遣っただろうと思う。


依存症かも?、と思ったネットショッピングの趣味は半年続いた。


・・そう・・このブログ村を見つける直前まで・・・




☆☆☆☆☆



一方で
病人を笑いに誘う努力は 常に続けていた…


10年ほど前は お福は一日 ベッドで寝て過ごしていた為、パジャマも着替えなかった。
私はパジャマのことを「制服」と称した。
気候が暖かくなった時などは「冬の制服で暑くない?」とか
「通販で いい制服見つかった?」とか表現した。


ごく稀ではあるが 私がトイレを出た時 お福が待っている時がある。
そんな時は「あれっ!、一列に並んで待ってたん?」


観たいテレビ番組は 私もお福も 一旦 録画しておく。
私達は その録画を「宿題」と称している。
下手をすると 録画がどんどん溜まって 次に録画予約が出来ないのだ。
「宿題が溜まってるよ」とお互いに声を掛け合う。


マンションの廊下は狭い。
滅多に無いが 出遭い頭衝突になりそうな時もある。
「危ない、危ない、事故になるとこだった。エンジン音を出して指示器を出さなアカンなぁ」
お福は「カチッ、カチッ、カチッ」と洗面所に指を向ける。


最初 お福をマンションに迎えた頃は 私は料理の味付けが分からなかった(味覚障害)ので、2~3年は料理から遠ざかっていたのであるが…、
その内に料理が出来る様になると 思いっきり沢山の量を作り、太郎(もちろん そこには夫も居る)の為に【重役出勤】の職場に持っていった。


あまりに大量の副菜を持って行った為、太郎は言った「家畜のエサみたいやな」


それ以来、「家畜のエサを持って、、行って来るワ~!」
と「行ってきます!」の挨拶となる。