moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

典型的な陽性症状だったのに

私と次郎は すぐに出動した。


コンビニで 確かにお福は待っていた。傍には太郎も居た。
いったい どうしたのか全く分からなかったが お福は言う。
「お父さんと太郎に誘拐されて、外国に売られそうになった」と。
だから自分で救急車を呼んだ、と。
???
太郎に聞くと「救急隊の人が『お姉さん 精神病に掛かった経験ある?』と訊いてきた。医者に行った方がいいと思う。」と。


取りあえず お福と太郎を車に乗せて、既に夜だったが お福が通院していた精神科に直行した。
そう言えば、以前からお福は 不眠症の薬を飲んでいたっけ?
私は 彼女の能力を信じて疑わなかった。自己管理のできる娘だと。


精神科は予測通り 閉まっていたが、中からかすかな話声が聞こえる。
多分 カウンセラーの人達がまだ残ってミーティングをしていたのだろう。
だが ドアをノックしても誰も出て来なかった。
「すみませーん!!」と大声を張り上げて人を呼ぶ次郎が頼もしかった。


お福の知っているカウンセラーの女の人が出て来て、鎮めるかのように「必ず治りますから。気長にお薬を飲んでいたら必ず治ります。」


何も知らないくせに それで納得した私はお福を連れ帰り
其処から 彼女の長ーーーいニート生活が始まった。