現実逃避
今、青い鳥は探せば いくらでもある。
・治安のいい日本で暮らしている。
・気候は温暖
・頑張って買ったマンションは新しくて住み心地がいい
・夫の商売を【重役出勤】で手伝うことで、今度は 私が甘い汁を吸える
・お福は、幸か不幸か 入院治療の必要はない
・経済的に贅沢さえしなければ生きていける
・ヘルパー「クイーン」(この人は以前とは別の事業所から来てもらっている、ブランド物の好きなヘルパーさんだ。真面目にヘルプしてくれる)に家事援助を頼んでいる現在 掃除をサボれる
・ブラック企業に勤めていた太郎は、無事に別の正規雇用に有りつけた。仕事内容は彼の得意分野である。
・次郎は鬱持ちの女性と結婚し、私は病人を抱えるつらさを心配していたが
何とか自分の生活を創り上げている様だ。可愛い孫も無事に生産し自分達の暮らしをマイペースで行進している。
等々…きっと 数え上げればキリが無いだろう。
しかし、私には 今現在も幸せ感は無い。
バセドウの影響で 鬱っぽいのか?、
お福の病気を「恐ろしい病気」と刷り込まれた影響なのか?、
父の気質である「完璧主義」を受け継いだ結果、完璧でない生活には満足しない為か?、
私的には、おそらく…甲状腺眼症の後遺症による日常生活の質の低下
多分、それが決定的だろう と思う。
好きなヒップホップが出来なくなった。心地良く踊る事が出来なくなって もう10年になる。
その教室に通い、無理にやろうと思えば 出来なくもない と思うが
車の運転が 何より困難になったのである。動体視力を必要とする車の運転は他人様の生命の危険さえ伴う。私は横からスーっと自転車が現われても見えないのである。
これは 歩いている時や自転車に乗っている時も同じだ。
何とも表現しがたい見えづらさなのである。
大人になってから公園の遊具に乗った時、平衡感覚が鈍っていれば酔ってしまう。
周りの景色が動く現象は そんな酔いに似た、何とも言えない不快さを伴う。
ちょっと近くのコンビニに行くのも 私には眼の不便さ・不快さ・苦痛を伴う。
女性は、子育てや親のお見送りが済んだ50代後半・60代が人生の花の時期と聞く。
自分の身体の自由が利き、金銭的にも余裕が出来、時間的にも余裕の出る年代。
旅行を楽しんだり、趣味に打ち込める時期だ。
甲状腺眼症は 私から その時期を奪った。
運命と考えてあきらめるには あまりにも残酷な事実である。
私には まだお福と言う病人が居る。ずっと子育てを続けているのと同じ状態だ。
年中無休・24時間勤務の子育てである。
せめて自分の躰が健康なら 適当に息抜きが出来て「子育て」も苦痛が和らぐであろう。
しかし、私は不自由な眼 一人でお福を看ている。
とにかく、私は好きなことが出来なくなったのだ。絶望以外の何物でもない。
そんな失望から目をそらす為、私は様々な趣味を見つけた。
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