moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

パソコン導入

美味しい【重役出勤】を始めてから しばらく経った頃…今から7~8年前だったろうか、


 地域の保健所で 統合失調症の「家族の為の勉強会」が行われた。


隔週に一度 夜の時間帯だったので、私はほぼ全授業に出席して勉強した。
 内容は 本によく似た内容で、病気の特徴や症状、その時の家族の対応の仕方、
などを教えてくれたが 同じ病気の家族に会い、その当事者の様々な病状を聴けたのは いい勉強になった。
 自己紹介の時は 保健所職員は一人一人の話しをじっくり聴く態勢をとっていた。


 「うちの娘は 本当に真面目で、朝の8時に出れば間に合うのに 朝の5時頃から用意を始めて…早く行こう、お母さん これでいいよね、って何度も 何度も 私に確かめて、、それを見ていると不憫で不憫で…」と涙するお母さん。


 「うちの息子は薬を飲まないんです。電波が嫌だ、お母さん 電波の無い所って離れ島しかないよね、離れ島へ引っ越して欲しい、と無理を言ってきかないんです」、これも涙にむせぶお母さん。


 「うちの息子は、とにかく咳を嫌がるんです。何か咳払いで嫌味を言ってるんだ、って言い張るので 私は風邪を引いても咳も出来ないんです」、思わずこみ上げた涙で喉を詰まらせる お母さん。


 「もう、こっちも精神的にまいってしまって 睡眠薬なしでは眠れない」とお父さん。



 私は 何回目かの授業の時、家族が同居していても居宅サービスが受けられる制度がある事を知った。時間の限度はあるけれど「家事援助」として掃除・洗濯・買い物のサービスも受けられるらしい。
また それとは別に「移動支援」として一ヵ月に何時間か 当事者に付き添って外出の助っ人をしてくれる制度もある。


 私は家事が嫌いだ。これを利用しない手はない。
 早速、手続きに入った。




 片方で…
その【バイト先】で 私は 初めてパソコンのネット文明に触れることとなる。
スイッチのON・OFFは太郎に教えてもらったが、後はほぼ自分で試してみた。どうやらローマ字を入力したらいい らしかった。
 画面のリードのままに言葉を入れていくと買い物も出来た。


 自分の調べたいワードを入力すると様々な知識が得られる。凄い! と思った。
 太郎に「これ、すごいなー」と言うと「お母さん 皆は その言葉、10年前に言ってたよ」


すぐにでも買いたかったが 高価で、なにやら…ウィルス とか言う怖い奴もあるらしかったので しばらく躊躇していた。
しかし、あるショップサイトで 新品がアップされるのが夜中の12時で、【バイト先】に行って購入したくても もう売り切れになっている商品があった。
 購入のいいチャンスだ。
 私は夜中の12時に買う、と言う名目の元にPCを買った。
 真の目的は「病気の早期発見の為」に他ならない。PCさえ手元にあれば お福の統失を もっと早く、この私が見抜けた筈なのである。
もう二度と苦しい思いはしたくなかった。