moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

本当は太郎の方が的確に状況判断できていた

自分自身のバセドウの薬も飲みながら・・安定剤も駆使して父の病室を訪ね・・
お福にはお客様状態で日常生活の身の回りの世話をして・・
精神科の元医局長にも「恐れるような怖い病気ではない」と お墨付きの診断を仰ぎ・・
私はひたすら看護の役を務める日々…
きっと 休ませさえすればお福は治る…そんな日がどれくらい続いたろうか?


相変わらず週末に泊まりに来ていた 太郎が言った。
「全然 良くなってないじゃないか?」「以前と変わらない引きこもりじゃないか?」
太郎はお福が父(私の夫)の元で 約2年の引きこもりをしていた状態を知っていた。
こっちの家に来てからの引きこもりは 穏やかな生活ながらも1年は優に過ぎようとしていた。
「え?良くなってるやん!変なこと言わんようになってるよ」
と私は反論しながらも、それにしては回復する筈の長い期間 休ませているのに
なぜ 良くならないのか?…疑問を感じ始めていた。


じわじわ、私自身の中に不満が積もって来る。
もう お福も成人女性 心の病気かも知れないけれど、こっちも身体の病気なのだ。
しかも 入院しているとは言え老父の世話もある。
なぜ 私だけが家事万端 担わなければいけないのだ、
これは…やっぱり甘えなんじゃないか?


人間 一旦 楽を覚えると 二度とその快適な生活を手放す事は出来なくなる。
私は夫の元を離れて別居する事に依って 快適な生活を手に入れる事が出来た。
第三者的に考えると 何もしなくていい生活を手に入れたお福が何もしないのは
理に適っている と考えた。