moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

パンドラーク社の自己啓発セミナーと義弟「タカル」

後になって分かったことだが
太郎が以前 勤めていた名ばかりの有限会社は ブラックだった。


週六で 朝9時から夜9時まで働き  タイムカードも月イチの給与明細もなく、月給はざっくりと一桁で 雇用形態も明らかになっていなかった。


私は 薄給の太郎の 何か助けになれば、と思い 月に1万数千円をこっそり援助し続けた。



片や…


ブラック会社の社長はパンドラーク社の自己啓発セミナーを厚く信望し、自らボランティアで コーチだか講師だか知らないが、率先してそのセミナーに人生をかけている。
経営者柄 そのコネクションを利用する事もあろうが、一従業員である低収入の太郎には高額すぎるセミナー代金である。
白菜コース25万円・きゅうりコース15万円・キャベツコース13万円


内容は確かに素晴らしいかも知れないが
何らかの組織に属する「仲間意識」を除いては、
アンテナさえ張っていれば、 もっと身近な人物から吸収できる様な内容や
テレビ・ラジオ・本の雑学からも吸収できる知識だろう、と私は考えている。


人間の行動心理学を元にしたセミナーだ。
私は思っている。
うまくハメられた人間、いい例がブラック会社の社長など…
洗脳されやすい人ばかりが 頑張って、ボランティアで勧誘活動をする中
おそらく 上層部は その甘い汁を吸い続けているだろう と。


太郎は社長に勧められて 高額なセミナーを受け続けた。


私が、一生懸命 夫の汗水たらして稼いで来たお金をうまく誤魔化し 太郎に支援してきた1万数千円。
おそらく パンドラーク社関連の支出となっていただろう と思う。



私は パンドラーク社が 義弟タカルの様に見えて、憎くて仕方がなかった。

「パンドラーク」社の自己啓発セミナーと、夫の弟「タカル」の話し

まずタカルの話し


タカルは 夫より三歳年下で 三十代で逝去したが


私達夫婦の新婚時代の安アパートに、よく泊まりに来ていた。
私が自分の月収10万でやり繰りしていた時期だ。
何の娯楽も外食もせず ただひたすら家事・仕事に明け暮れていた頃である。


彼は  無料で 晩ご飯にありつき  風呂に入るのが目的で、アパートに来る時は
映画帰りだったり どこかで遊んでの帰りだったりした。
ただ きれる人物ではないのは一目瞭然で、職を転々とし うどん屋に就業していた時はワカメと昆布を よく間違い、体よくクビにされたりしていた。


私には 度々 あつかましく泊まりに来るタカルは迷惑だった。
彼が来ると 嫌でも私の用事が増えるし 食料も減る。調理した晩ご飯のほとんどが彼の胃袋に納まる。食費さえこちらは切り詰めて生活しているのだ。



片方で…
夫は私に「田舎のおふくろは可哀相なもんだ」と言う。
「今まで美味しい物も食べず 働きづめで、旅行にも行った事が無い。月1万円小遣いを渡してやれ。」と。


私は…確かにそうだ。お義母さんは貧しくて 苦労が多く 娯楽を楽しんだ話しは聞いた試しが無い。
 気の毒に思って、苦しい家計の中から 月に1万円 お小遣いをあげていた。



ある時、夫は脳天気に笑いながら言った。
「おふくろ、あの金をタカルにやっているぞ」


こちらは、毎日 ストーブも我慢して灯油代を浮かし、仕事帰りの疲れた躰でスーパーの値引き食品を探して夕食を作り 弁当の下ごしらえをし…
電気・ガス・水道も節約してギリギリの倹約生活をした上での1万円である。


せめて義母自身が そのお金で旅行へ行ったり お洒落を楽しんだりしてくれるのなら
こちらも納得できる。
甲斐性の無い我が子に小遣いを与えたい親心はわかるが、相手は私よりも余暇を楽しむ生活をしているのである。


私はタカルが憎くて仕方がなかった。

偶には爽快に思った事柄

私は このブログを綴るにあたって
目的は、「恨みつらみ・憎しみ・後悔」を思いきり書き綴ることで、自分の心の癒しにしよう  と考えた。


なので、ほとんどの記事が憎しみや恨み節になっていると思う。


しかし、偶には 爽快に感じたことも綴ろうと思う。


先日 私の誕生日祝いと共に、本職の方の収入のメドもついたので
太郎が外食に誘ってくれた。


その食事をした後
前の記事のケーキは中心角90°ずつ、お福・太郎・私の3人で食べ
残りの90°は、あくる日 お福が綺麗にたいらげた。


その二日後である。
次郎が孫兵衛を連れて 遊びにやって来た。
孫兵衛には「ばぁばの家に行って ケーキを食べよう!」と言い含めたらしい。
大きなケーキの写メを送ったので、 まだ残っているだろう と甘く考えていたのだろう。


え!?、もう全部食べてしまったよ!


仕方なく 次郎は自分でケーキを買ってきた。
         ↓

          ↓



しかし 別の面で面白かったこと…


今度 次郎が家を建てる予定だが、
その支援金を… 少しばかりだが、以前から「ちょっと助けようか?」と言っていたけど
「いいや、大丈夫だと思う」と突っ張っていた次郎、
「やっぱり 想定外の金が飛んで行って 今苦しい。ちょっと助けて」


アハハ、私の予想が当たったのが爽快だ。


この調子で 夫には機嫌よく働いてもらって
私は遠慮なく給料をもらおう!

疑心暗鬼が感染する

下の写真は つい最近 私の為に お福が徒歩で買いに行ってくれたケーキである。


往復30分ほどの道中で
「生意気な中学生は居なかったか?」と訊くと
「被害妄想もなく 普通に歩けた」と言う。
「ロウソクはもらわなかったよ」…賢明な判断だ。




今日は洗濯物も干してくれた。
洗いカゴの中の食器も食器棚に片付けてくれた。


この回復は本物と信じていいのだろうか?


この10年間、
・ウォーキング30~40分を始める
・朝、規則的に起床して目玉焼きを作る
・自ら自転車に乗って月2のデイケアに通う
・ペン習字の通信教育を始める
・ラジオ英会話の勉強を始める


これらは その都度、何度も「あ、良くなった!\(^o^)/」と思った途端
期待は見事に裏切られ
再度 また 何もせずに無為に引籠りを続ける日が続く。


私は 勝手に一喜一憂して
期待をしては 裏切られる年月が続いた。


「また 期待は裏切られるのじゃないか?」
親の私にも お福の被害妄想が感染しそうだ。

妄想の達人

娘のお福は 15年ちかくのヒッキーだが
ここ最近になって、やっと近所のスーパーやコンビニに買い物に行ける様になったのはいいものの…


テレビの「衝撃の映像 その瞬間」を観過ぎているのかどうか 知らないが、
安全な歩道を歩いていても、「今 事故に遭って死ぬんじゃないか?」とか
河川に掛かった大きな橋を歩いている時は、「隣りを走っている車もろとも、橋が崩れ落ちて下にドドーッ!と落ち込むんじゃないか?」と壮大な心配をするらしい。


スピードをあげて走っている車には恐怖を感じるとの事だ。


ある時には 街中の雑踏の色んな人の声、ちょっとした言葉がまるで自分に対する嫌味の様に感じてしまう…


そして 彼女は言うのである。
「一度 こんなネガティブに考える癖がついてしまったら
もう 一生 こんな思考回路になってしまう と思う。」



ここまで来ると 被害妄想の達人 と言えるだろう。。