moetudukeruonnaのブログ

娘が罹患した失統との闘い

積載量

大きな前進だ!
多分 前進だと思う。
前進かも知れない。
前進なんじゃないかな?



お福は 7年ほど前から 月に数回デイケアに通っているが、
2週間ほど前は「7年前、何でデイケアに連れて行かれたん?」と恨みがましい顔で
私に尋ねた。被害者意識バンバンの顔だった。


私「さぁ??、どこでデイケアの情報を聞いたのか 今はもう覚えていないけど
同じ統失の者同士だったら友達が出来るだろう、って思って連れて行ったと思うわ」


どうもデイケアでは友達は出来なかったらしい。


私は …ならば無理に通う必要もなさそうだナ…と、少しばかり意気消沈していた。



だが、先日の通院日。
お福はカウンセリングを受けたい と言い出し
サッサと 自分でアポイントを取る。
(@ ̄□ ̄@;)


医師にはきっちりと 自分で説明をしていた。
「いつも デイケアの日時に関して センターの担当者から電話連絡があるのですが
今回は 何の連絡も無かったので 自分の方から電話で問い合わせしました。
その時の相手の電話対応が 素っ気なかったので、【自分はセンターの人に嫌われている】と感じました。
こんな気持ちは 病気から来る被害妄想なのか どうか、相談相手が欲しいのです。」



今まで 他人と話しをすると緊張する、と言って他人と関わりを持っていなかった お福。
すべての責任は私の肩に掛かっていた。
常に積載量満タン、いや 積載量オーバーの感じさえしていた…


長距離ドライブを  皆が寝静まった中 ワンオペで、しかも荷物を満タンに積んで運転している気分であった。


お福がカウンセリングを受ける…すーっと積載量が減った感じがする。



そうだ!
「中小企業組合費」と言う項目を作って 経費に乗せれば
夫の口座からカウンセリング料が引き出せる。


私の運転する「看護車両」の積載量はグンと減る!フフフ…

また 抜けていた(:_;)

下の写真は ドアノブの  出たり引っ込んだりするラッチがはまり込む、トロ受けストライクの部分である。
建具の一部がストライクごと横にずれて ひび割れしていた。


いつ こんな割れが出来ていたのか 全然 気が付かなかった。
去年 二ヶ月にわたり丁寧に手入れしたつもりである。
一生懸命頑張っていたのに気づかなかった。


また 抜けていた。


ビフォー↓(金具は外している状態)


アフター↓(木工ボンドを付けてしばらく押さえて…、だが元通りにはならなかった)



物も人間と同様「早期発見・早期治療」が原則だと思う。


いつ こんな破損が出来ていたのか分からないが
気がついた時に 出来る限りのことをしておこう。


と 思う。

どこかが抜けている

私は いつも 自分では一生懸命にやっているつもりでも
どこかが抜けているようだ。


下の写真はガスコンロの五徳である。
備品の手入れは 私の本職の一端だ。


油まみれになった五徳を綺麗に洗ったつもりでいた。
後日 掃除のプロに見てもらったところ、まだ頑張れる と言う。
百均の焦げ取り用スポンジを教えてもらった。


ビフォー ↓


アフター ↓



あれは何年前だったろう。
お福をマンションに迎えて、2~3年の間は
彼女の髪の手入れは 私が美容院に予約電話を入れ、私が付き添って 連れて行っていた。


ある時、お福は自分で美容院の予約をし
私が外出している間に 一人でそこに行って髪をカットしてもらった。


外出から帰った私は、 彼女の頭がスッキリしている事に全然気が付かなかった。
数日後、お福は「お母さん 全然気が付いてくれなくてショックだった」と言う。


本当に不思議だ。
自分では 細心の注意を払って 全面的にお福を看ているつもりなのである。



にも関わらず…
どこかが 抜けているみたいだ。

自己啓発セミナー「白菜コース25万円」

あれは 太郎がパンドラーク社の自己啓発セミナーを受けている最中での事だった。


白菜コース25万円の受講中だったと思う。


何やら そのコースの日程の中で、2~3人の新たな受講者を勧誘する課題が出たらしい。
太郎は おとなしく無口な方で、学生時代は あまり友達がいなかった。
勧誘する為の電話先もネタが尽きて 母親の私に勧誘の電話が掛かって来た。


私は「タロ君が これ以上セミナーを受けない事 条件だったら、お母さん 25万円出して受講してもいい」
と言った。
取り敢えずは 太郎は私をセミナーの会場まで連れて行く。


先ずは説明会だ。
私と同じ様な受講希望者が4~5人 一グループとなって 白菜コースの説明を受けるのだが、
その前に ちょっとした、一対一で個別に対応してくれる女性が 私の話し相手になった。


五十代っぽい女性で、最近旦那さんを事故で亡くし、
それ以後  娘さんとの仲がギクシャクする様になり、この白菜コースを母娘で受講してから 再び仲は戻った、と言う。


私は白菜コースの素晴らしさよりも、 その旦那さんが どんな人で
どんな死に方をしたのか?、の方が興味があった。
その女性にとっては いい旦那さんで、彼女には 夫の突然の死がとてもショックで悲しい出来事だった様である。


私「そうですか…事故で 全くの即死状態だったのですね。」
女性「ええ、多分 本人は自分が死んだ事さえ気づいていないと思います。」
・・・・・
私「…そうですか… でも、理想的な死に方じゃないですか?
一番いい死に方だと思いますよ。」


その女性の眼がうるうるとなった記憶がある。


私は正直に思った事を言ったまでである。


家族の誰にも 介護の迷惑もかけず、痛くも痒くも感じずに あの世に行くのである。
自分が死んだ事さえ知らない…
私の理想とする逝き方だ。

ヒップホップのインストラクター

先日は お福の通院日だった。


診察で、
最近の幻聴は 月に2~3回だけとの事
嫌なことを思い出した時に聴こえるのは【ごめんね】
あと、【ありがとう】も聴こえるらしい。


私は ずっと以前に医者の言った「幻聴は後遺症として残る人もあるんですよ」の言葉が気懸かりである。なんとか寛解まで 持っていきたい。後遺症など残させたくない。


お福の統失を知った時 三冊の統合失調症の本を買って 読み漁っていたが…
どこかのページで 発症から5年以内に治療を始めると予後はいいが、5年を過ぎるとその予後は悪い と書かれていた記憶がある。


十数年前に 日赤病院の元医局長に誤診され続けていたので、
彼女が抗精神病薬の内服を始めたのは、発症後から 優に5年を超えていた。



☆☆☆☆☆



もう、今は疎遠となってしまったヒップホップのインストラクターの話しである。


おそらく 若い頃だと思うが 交通事故で足首を痛めたらしい。
どこかの「腱」と呼ばれる大事な部分が伸びきって
医師には「一度伸びた腱は 元には戻りません」と言われたそうだ。
彼女にとっては死活問題である。


意地で、自力で治したらしい。
伸びきった腱を、リハビリを重ねて また縮む様にした。あきらめなかった。
医者には不可能と言われた事を ワタシは可能にした。
と言っていた。




見習いたい。